Kurikiメソッド(the first edition in 2007)はトゥレット症候群(チック症)および強迫性障害を薬を使わずに治すことを目的とした理論である。この理論はこれらの病気の構造についての推論と解釈に基づいている。精神分析医を読者と想定して書かれており、一般の読者には難解であり、誤読の危険性がある。したがって、Kurikiメソッドは患者が最寄りの精神分析医により治療を受けること、患者とKurikiメソッドの間には常に精神分析医が存在することを前提とする。感情的カタルシスの爆発は強い影響を伴うため、一週間に一度、三秒間のみの実施であり、そのペースを超えた場合は過失による一種の事故である。そのような事故による一時的な精神的沈下は感情的カタルシスに関し未熟な精神分析医の責任とする。また、論理的思考力に乏しい患者には、頭の中でのトラウマ・イメージの加害者と現実世界での人物との錯覚的混同による暴力的復讐感情に関して精神分析医による個人的な説明が不足してはならない。
薬を使わないトゥレット症候群(チック症)と強迫性障害の治療
§49
Kurikiメソッドの強迫性障害への適用
Kurikiメソッドは薬は使わないが、強迫性障害に、うつ状態が伴う場合は Kurikiメソッドの適用範囲外となる。うつ状態は神経症ではなく、薬、あるいは、たとえば鉄分の錠剤などのサプリメントによる治療が必要である。
このセクションの理解は、強迫性障害のみでチック症のない読者も前の４８のセクションをすでに読んであることを前提とする。チック症の理論のところどころで説明が強迫性障害にも言及している。
Kurikiメソッドは、その構想においてはチック症の治療法である。ところが、チック症の上層部は下層部の抑圧手段であり、強迫性障害が同じ下層部の抑圧手段とみなされるので、抑圧型の神経症の治療としてチック症の治療と強迫性障害の治療は類似しているはずである。逆の見方をするならば、類似した方法で強迫性障害も治すことができるということがチック症の治療の理論の妥当性となる。
強迫性障害の上層部における強迫観念と行為、そして下層部の感情のかたまりの間に身体的感覚の領域がある。上層部が直接的に下層部を抑圧することはできない。精神的な感覚が身体的感覚でもあることの理解は神経症治療の基本である。
強迫性障害の強迫観念や行動の分類は重要ではない。重要ではないということを理解することが重要である。強迫観念の内容はリビドーが超自我を通過するための合理化の産物である。すなわち、幼稚な正当化が伴うならばどのような行動でもいいということである。
Kurikiメソッドでは、神経症の症状は身体的であると考える。Kurikiメソッドを強迫性障害に応用するとは、神経症的な身体感覚を別の身体感覚を抑圧をする手段とみなすということである。強迫性障害の下層部と強迫観念・行為の間に、リビドーによって作られ、行為を強制するOCDの《強迫性身体感覚》がある。不安感に類することから、OCDの《強迫性身体感覚》がアドレナリンの作用の模倣であると推論できる。あたかも血液中のブドウ糖と酸素の過剰であるかのようなインチキな身体的感覚をリビドーが作る。これは、自律神経失調症的な体質の人の無意識にはとても容易なことである。この不安の身体感覚に対し、安心を得るような任意の意識的行動が超自我を通過する。OCDの《強迫性身体感覚》には個人差があるはずである。強迫性障害の上層部の機能は、さまざまな身体的感覚の抑圧であり、特に原始的身体感覚の抑圧の可能性が高いといえる。上層部の存在は下層部の抑圧の手段となる。
[上層部＝不快な身体的感覚 vs. OCDの《強迫性身体感覚》 vs. 強迫観念と身体的行為]
vs.
[下層部＝トラウマ感情のかたまり]
精神分析学は幼年期の性的性器的問題が主題となる。生命的という意味を添えて、リビドー的という語を使う。精神分析学の話の内容が変態的に見えることは精神分析学の宿命であり、これを避けると神経症の治療にならない。精神分析学それ自身が変態であると見なされるほどになるのが理想的である。ここで言う幼年期とは０歳から５歳ぐらいの男子女子のことである。排泄行為において、排尿が排便よりも軽くみなされがちであるが、しかし排尿器官がほとんど性器に近いことはとても重要である。この種の統計的リストは存在しないが、筆者は汚言症では排尿に関する単語や同性の性器に関する単語がなく、チックの動作では外部性器を打つような動作がなく、強迫性障害の行為では排尿後に外部性器を洗う行為がないような気がする。性器的身体感覚とは、日常の(24時間の)下着の中での(下着との接触での)外部性器の身体感覚を意味する。亀頭、クリトリス、など。幼年期において性的な意味はないが、他の身体感覚とは異質な感覚として排尿器官が抑圧される。論理的には尿道の末端の可能性が高いと言える。さまざまな可能性があるが、推論の方向のひとつの示唆である。
OCDの《強迫性身体感覚》には実際にアドレナリンが分泌される必要はなく、身体上にアドレナリンの作用のような感覚が感じられるというものである。リビドーがアドレナリンの作用の模倣を作る。
アドレナリンの作用
筋肉が緊張する、(手の筋肉、腕の筋肉、足の筋肉、胃、喉のまわりの筋肉、等) 額の発汗、口の中、舌が乾く、呼吸を多くしたい、てのひらが汗ばむ、心臓の鼓動が速くなる、血圧が上がる、または下がる、等。OCDの行為を強制するのは強迫観念ではなく、これらの身体的感覚の増幅に対する身体的不安感である。身体的不安感とは、不安は身体的作用であるということ。この身体的不安感によって、性器などの他の身体感覚が抑圧される。
子供のためのチック症の薬
チック症における絶対的強迫の身体性を知らない親はチックの動作を不随意運動と間違えて考える。チックの動作をしなくなるような物質をいろいろと試すことになる。それとは逆にチックの動作が随意運動であると思う親が神経症の絶対的強迫の身体性を知らない場合は、チック症の子供を「馬鹿だ」と思い、副作用のある薬を飲めば懲りてチックの動作をやめるだろうとも考えるかもしれない。あるいは、「馬鹿をもっと馬鹿にして」チックの動作をしないようにさせると思うのかもしれない。KV は、しばしば遺伝する。親が薬を飲んでいない場合でも子供には薬を飲ませたくなる場合もあるのかもしれない。学校での授業中などの問題もある。
いずれにせよ、ひとつの仮定として、随意筋の中のチック症の《強迫性筋肉内感覚》の酵素を制御する物質がもしも見つかったとした場合、上層部による抑圧の仕組みを失った下層部が意識の対象となる可能性が出てくる。チックの KV を阻まれた無意識は別のタイプの KV を起用するかもしれない。チック症のみをもっていた子供がチックの動作がなくなる薬を飲み始めてから強迫性障害が始まるというような症例はないのであろうか。筆者には資料がない。あるいは、薬の効果に対抗してチックの KV の力が増強される可能性も絶対にないとはいえない。
チック症のセラピスト宛てに一言。
Der vorliegende Abschnitt ist für die Psychoanalytiker und die Therapeuten, die Patienten mit Ticstörung haben, geschrieben worden. Die Hauptbehandlung der Kuriki Methode liegt an Ausübungen der emotionalen Katharsis, die für Zustände von einem labile Gleichgewicht oft zu stark werden kann. Es is wichtig, die Beziehung zwischen der Entladung-Stärke und dem Wiederherstellen, das nach einem kathartischen Schock notwendig ist, mit dem individuellen Unterschiede zu kennen. Therapeuten müssen die Dynamik der emotionalen Katharsis quantitativ kennen. Diese quantitativen Erkenntnisse über starken Abreaktion sind das Fundament der kathartischen Behandlungen. Besonders Abreaktion-Behandlungen für Kinder, den keine emotionale Katharsis gemacht wird, aus dem Gefühl, das der Therapeut an Stelle des Kindes hat, als körperlichen Erkenntnisse bestehen. Das Vermögen eines Kindes über das Wiederherstellen nach einem verbalen Abreaktion-Schocke kann nicht vorhergesehen werden. Als der Kern der Tic-Störung sehr groß ist, muß eine Behandlung extrem schrittweise gehen. Ich schlage Therapeuten es vor, daß sie das Kind zeichnen lassen. Vorurteilsfrei werden alle Möglichkeiten erwartet. Die stärkste Behandlung ist, seinen nackten Vater zeichnen zu lassen, und auch seine Mutter. Das ist zu stark und sogar zu aggressiv, aber würde es viele Anhalte geben. Auch kann ein Zeichnen vom Innere der seine Wohnung hilfsvoll sein. Jeder Therapeut hat seine Arten. Jedenfalls, wenn die Kinder die Körperliche Verdrängung verstanden haben, werden die Traumata automatisch gefunden werden.
Diagnostik.
Ein Tic kann nur in einer Minute diagnostiziert werden, aber die Diagnose von Tic heißt eine Diagnose über die Präsenz von andere Krankheiten, besonders die Präsenz vom Element der Epilepsie und die Präsenz vom Element der Dystonie. Wenn der Ausbruch der Krankheit spät ist, kann die Möglichkeit der Präsenz von andere Krankheiten ein benig höher sein. Während unvermischte Tic-Bewegungen willkürliche Bewegungen sind, die von Erscheinungen des Tics gezwungen werden, können Bewegungen anderer Krankheiten unwillkürliche Bewegungen sein. Auch während die Erscheinungen des Tics sich an andere Körperteile verstellen, bleiben die Bewegungen der anderen Krankheiten gleich. Das heißt, eine unvermischte Tic-Bewegung kann durch eine ähnliche Bewegung substituiert werden. Mit der Präsenz vom Element der Epilepsie oder der Präsenz vom Element der Dystonie, hat der Patient beide willkürliche Bewegungen und unwillkürliche Bewegungen. Weil solche Diagnose ist wichtiger als die Präsenz von der Zwangsstörung, deshalb eine Diagnose des Tourette-Syndroms muß etwas wie;
“Tourette ohne Epilepsie, ohne Dystonie”,
“Tourette mit einem Element der Epilepsie”,
“Tourette mit einem Element der Dystonie”, usw.
Ich weiß die übliche Unterscheidung zwischen dem Tic und dem Tourette-Syndroms, aber ich denke, daß ein Tic ein Tourette ist und ein Tourette ein Tic ist. Oder das Tourette ist die angeborene Prädisposition für Erscheinungen des Tics, die seine Symtome sind.
Ein willkürliche-unwillkürliche-Bewegungen-Patient. (sehr selten).
Logisch denke Ich, daß Erscheinungen des Tics auch das Mittel zu unangenehmen körperlichen Empfindungen der unwillkürliche Bewegungen sein können. Hier, heißt die unwillkürliche Bewegung auch die unwillkürliche Muskelkontraktion von der Dystonie. Diese unwillkürlichen Bewegungen können auch sehr subtil gefühlt werden.