英文法、国籍、なになに人たちは・・・の言い方


英文法
国籍とともに「なになに人は・・・」の言い方
国籍は常に大文字で始まり、形容詞として用いられる場合と名詞として用いられる場合があります。
形容詞の場合は冠詞は付かず、複数はありません。
They are American.
We are Japanese.
形容詞を使っての「何々人」の言い方はもうひとつあります。
American people
Japanese people
その国のすべての人たち、国民全体をもれなくひとまとめにする場合は定冠詞が付きます。
the American people
the Japanese people
「すべてのアメリカ人」「すべての日本人」のように訳すことができます。
また、関係代名詞などで限定される場合にも定冠詞が付きます。
the (three) American people who are staying in your home are …
三人だけでも平気でpeopleという語を使います。persons でなくてはいけないという規則はありません。
形容詞としての使い方はこれだけ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下は名詞です。
上の文と紛らわしいのが次の形。
They are Americans.
これは
He is an American.
の複数です。ところが
I am a Japanese.
これを複数にすると
We are Japanese.
国籍の語尾が -an である場合のみ複数形は -ans になります。
国籍で表現された人々が文の主語になる場合には、「何々人というものは・・・」という意味で、その国民のすべてを総括していることが多いでしょうから、定冠詞が付くことが多いはずです。
The Americans are ···
The Japanese are ···
ところが、定冠詞と不定冠詞の使い方のページでも説明しましたが、集合論的に部分集合を使った辞書的な、定義づけ的な表現のほうがずっと英語らしいと言えます。犬は忠実な動物だ。これは、すべての犬、すべての種類の犬を表す意味で定冠詞付きの複数、あるいはほとんどすべての犬という意味で、例外も考える場合には不定冠詞の複数、つまり無冠詞で言いたくなりますが、集合論的にすべての犬が忠実な動物の集合に含まれるということは、犬が一匹いればその犬は必ず忠実な動物に含まれるわけです。その意味で、英語では不定冠詞の単数を用いることがとても多いようです。辞書の見出しに続く説明の文のように、「何々は何々です」のときには英語では次の形が一般的です。
A dog is a faithful animal.
Normally, a Japanese is a grinning person.
「不定冠詞の複数は無冠詞」とか「不定冠詞の単数」という説明の仕方に抵抗を感じた人は、そのことはあまり気にしないでください。